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ユンカース G.38 : ミニ英和和英辞書
ユンカース G.38[ゆんかーすじー38]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ユンカース G.38 : ウィキペディア日本語版
ユンカース G.38[ゆんかーすじー38]

ユンカース G.38Junkers G.38)は、1929年に初飛行を行った〔EADS〕ドイツ旅客機/輸送機。2機の試作機が製造され、第二次世界大戦以前の数年間ヨーロッパで民間輸送業務に携わった。
なお、1930年代初期には、かつてより超重爆撃機を欲していた大日本帝国陸軍が、G.38の爆撃機型であるK.51を九二式重爆撃機として採用し、三菱重工業ライセンス生産を行い計6機を製造している〔Schnaedelbach〕。
== 設計と開発 ==

G.38の構造は、多鋼管桁の片持ち式主翼の表面をその他のユンカース製航空機と同じように波状ジュラルミンの応力外皮で覆ったユンカース流の標準的なものであった。当時のその他の大型機に見られるような双尾翼は、方向舵の力を分散させるためであり、当初は中央の固定垂直尾翼と3枚の方向舵を有していた。降着装置は固定式でタンデム配置の主車輪を持ち、当初は非常に大きなスパッツで覆われていた。
主翼は通常のユンカース式「ダブル・ウイング」で、この名称は外翼部がエルロンとしても機能する主翼全幅に渡る可動式フラップから名付けられていた。また非常に厚い翼型を採用しており、中を人間が歩けるほどであった。これはユンカースの全翼機構想を取り入れた設計であり、主翼もまた機内スペースとして活用するものであった。
試作初号機(3301、登録記号:D-2000)は、L55型 V型12気筒エンジン2基と294 kWのL8型 6気筒エンジン2基の合計1470 kW (1971 hp)を装備して1929年11月6日に初飛行を行った〔Junkers〕。ドイツ航空省が示威飛行のためにD-2000機を購入し〔G38 Special, 訳:「報道陣が搭乗した10時間に及ぶドイツ上空飛行。著名な実業家や政治家に披露するための11カ国の首都を巡るヨーロッパ周遊飛行。」〕、1930年3月27日に納入された。飛行テストでG.38は、速度、航続距離、5000 kgのペイロードを搭載しての無着陸飛行を含む4つの世界記録を樹立した〔。1930年5月2日にルフトハンザドイツ航空は定期航空路とチャーター便の双方の商業輸送にD-2000機を投入した。
1931年2月2日にライプツィヒのユンカース工場でD-2000機はL8型エンジン2基とL88型 エンジン2基の合計出力1764 kW (2366 hp)に換装され、搭乗可能乗客数を13から19名に増員させた〔。
出現してしばらくの間、G.38は世界最大の陸上機であった〔。今日の基準からすると客室は豪華であり、この機に競合するのはドイツ飛行船旅行社が運航するツェッペリン飛行船であることを意味していた。この機は、付け根で1.7 m (5 ft 7 in) の厚みがある主翼の中に乗客が座る点が特徴であり〔、胴体の最先端にも2名分の座席を備えていた。通常は操縦士だけが享受できる前方視界を乗客にも提供できるように主翼の前縁に傾斜した窓を備えていた〔。機内には11名用の客室が3部屋と喫煙室、洗面所があった。
G.38は7名の搭乗員で運用された。前述の通り主翼が厚く、その中を通って4基のエンジン全ての元へ行くことのできる設計により、機上整備員は飛行中にもエンジン整備が可能であった〔。
設計面でG.38は、在来型の胴体と主翼で構成される航空機の代替として現在NASAボーイング社の双方で開発されている、ブレンデッドウィングボディ機に影響を与えた。ただしG.38それ自体は、胴体と主翼の境界ははっきり区別されており、ブレンデッドウイングボディ設計ではない。主翼が機内スペースとして活用できる点において、ブレンデッドウィングボディ機、全翼機と設計の考え方が一致している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ユンカース G.38」の詳細全文を読む




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